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2009/04/16
普通車以下の土、日、祝日の高速道路料金が値下げを受けて、週末にはマイカーで出かけるという方が増えているという。たしかに自動車で出かけるのも楽しいが、電車で出かけるのも車に負けずとも劣らない魅力がある。なにより、目的地までの行程をゆっくり楽しむことができるのは電車旅の魅力といっていいだろう。そんなに電車に揺られてどこへ行くの? そう、尋ねられたら答えに窮してしまうが、通勤電車とは違って旅へと向かう電車には、ロマンを感じてしまうのだ。 電車が好きといっても、筆者のように電車旅が好きな方から電車その姿形が好きという方、ダイナミックに走り去るときの音が好きという方まで実に幅が広い。中でもいつか趣味にしたいと思ってきたのが、鉄道写真の撮影だ。 鉄道写真というのは、もちろん鉄道が写真内に収まった写真のことを指す。鉄道を主役にした写真のことだ。鉄道を撮ればいいのだろうと思っているだろうが、実はなかなか奥が深い。風景や人物写真を撮るのと同様、構図や背景とのバランスなど、いろいろなポイントがある。撮影場所も、構図や背景を考えながら、こまかく変える必要がある。季節感も需要で、春はサクラや菜の花、秋は紅葉などと一緒に、目的の鉄道を写真の内へと納めるのだ。 そんな鉄道写真を、50歳を境に始めた方がいる。ブログ「50歳からの旅立ち」を運営する関ヶ原ちはるさん(ハンドルネーム)だ。休日を利用しながら、愛知県を中心に鉄道写真を多数撮影。自身のブログを通して、四季折々の作品を撮影場所とともに公開している。 活動地域が、東海道新幹線が通るエリアとあって、新幹線を題材に選んだ作品が多数ある。何度みても見事だと思うのは、定番だが富士山を背景に据えたN700系(のぞみの主力車両)だろう。またサクラ咲く田園を走りゆく様は、魅力を季節の情景と相まって美しい。 公開されている鉄道写真をみていると、鉄道をより魅力的に写そうという意気込みと、ほんの一瞬を切り撮ろうとするカメラマンの集中力が感じられる。鉄道と付き合うというのは、乗るだけではなく、外から眺めるという魅力もあるのだと、改めて感じさせられた。鉄道を単なる移動手段と思わなくなると、その魅力をいろいろな方向から楽しめるようになるもの。そんな魅力の一端を、鉄道写真から感じ取ってもらいたい。 (原 如宏)
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