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2009/01/08
2009年3月14日。JR各社が全国一斉のダイヤ改正を実施する。今回のダイヤ改正では東海道新幹線のぞみ号が1時間9本へと増便されるなど、交通手段としての利便性を重視する内容になった。企業として営業利益を追求していくのは当然の姿勢だろう。 だが、3月のダイヤ改正では、いくつか残念な話もある。それは長距離移動の手段として、長年利用されてきた寝台列車(ブルートレイン)の廃止だ。東京と九州を結んでいた寝台列車「富士」(東京~大分)と「はやぶさ」(東京~熊本)の2路線が3月13日をもって廃止と決まった。これで約半世紀もの間、親しまれてきた東京駅発着のブルートレインが姿を消すことになる。 思えば1年前、2008年3月のダイヤ改正では、東京~大阪間を結んでいた寝台列車「銀河」をはじめ、京都~長崎間の「あかつき」、京都~熊本間の「なは」の3路線か廃止された。この時も廃止を惜しむ声が上がったが、今年はその声が一層高まりそうだ。 寝台列車に限らず、ローカル線を使った電車旅の魅力は、意外性のある出会いに尽きるだろう。人との出会いもさることながら、なんとも味のある駅舎に出くわすとワクワクした気持ちにさせられる。大きなターミナル駅では醸し出せない味わいは、初めて訪れても落ち着いた気持ちにさせられるのだ。 その一端を読者の方にも是非味わって欲しいと思い、駅の魅力を伝えるブログをピックアップしてみた。「トラベラーズ ノート 駅々めぐり+ちょい日記」は、1999年8月に公開した「トラベラーズ ノート」のブログ版として2006年4月から運営されている。主なコンテンツは鉄道旅行で立ち寄った駅の話や、最近乗車した路線の話題である。とくにカテゴリー分けされている「九州の駅」と「中国の駅」のページを開くと、いろいろな路線にまたがった駅の話題を目にできる。 開業したばかりの新駅の話題から、ローカル線の小さな駅舎まで、幅広く取り上げられている。普段は、電車を使って旅をしても、通り過ぎるだけであまり気にすることのない駅舎。ブログを通じて駅の魅力に気づいてもらえられたら嬉しい限りだ。いろいろな駅の歴史や話題に耳を傾けて見ると、旅の楽しみも一層広まることだろう。 (原 如宏)
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