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2008/10/16
多くの人が、「紙飛行機」という言葉を聞くと「懐かしいなぁ」という郷愁の念が湧くことだろう。新聞紙やチラシで作った紙飛行機を飛ばした記憶は、誰にでもあるのではないだろうか。 その紙飛行機がいまや大きな進化を遂げている。 「今までデザインしてきた紙飛行機を集め『紙飛行機デザイン工房』として発表することとなりました。これからも紙飛行機デザイナーとして、美しい紙飛行機や、かっこいい紙飛行機、変わった紙飛行機、楽しく夢のある紙飛行機のデザインを研究し、発表していきたいと思います。」 このように語るのは、今回ご紹介するブログ『紙飛行機デザイン工房』を運営する長松さん。彼は、九州松下電器株式会社などで工業デザインに従事した後フリーになり、今やデザイン専門学校非常勤講師を務めながら「紙飛行機デザイナー」として活躍しているという変わった経歴の持ち主だ。 では、そんないわばプロの紙飛行機デザイナーが作る作品とはいかなるものなのか。さっそくそのいくつかを見ていこう。 まずはジャパンカップ全日本紙飛行機選手権大会デザイン部門に 入賞した3機をご紹介しよう。 ジョイント翼とリング翼を組み合わせた未来デザイン機である「FUTURE-X」。 どれも従来の紙飛行機のイメージを一新するものばかりではないだろうか。 また、長松さんが作る紙飛行機は単に飛ばして楽しむだけでなく、実用性を併せ持つものもある。それが、特殊効果用紙飛行機「TONBY」なるものだ。 これは、翼の部分に印刷をすることによって商品や企業の広告にできるほか、コンサートやスポーツイベントの演出にも使えるという。また、通し番号を入れてクジにするなどいろんな工夫ができる点も実に面白い。こういった演出に紙飛行機「TONBY」を使うと記念品になり、仮にクジに外れてもゴミにならないところがとてもいいなぁ。 そんな「TONBY」が実際に2000機使われたイベントの様子が動画で紹介されている。 最近、ある歌手のコンサートでは「TONBY」が1万機、一斉に飛び回ったこともあるそうだ。 「このブログを通して、多くの人に見てもらうことで、紙飛行機に興味を持っていただき、実際に作って、飛ばしていただけたら嬉しいですね。また、『TONBY』や東急ハンズで販売されている『GALAXY-X1』『TRAINER』などのオリジナル紙飛行機キットの販路がさらに拡大できればと思っています」 長松さんは、ブログに期待する効果についてこのように語る。 こういった新しいアイテムや素晴らしい才能が、埋もれることなく広く認知されるためのツールとして、ブログはもう確固たる地位を築いているように思えてきた。 (岡部敬史)
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