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2008/10/30
これから紅葉の季節にかけて京都観光に出かける人も多いだろう。そんな人にぜひ見ていただきたいのが、今回ご紹介するブログ『京都写真(Kyoto Photo)』だ。 「このブログは、一眼レフカメラを購入したと同時に始めたものです。当初は、行った場所の記録を残すために使っていたんですよ」 このようにブログを始めたきっかけを話すのは、作者であるyoupvさん。この言葉にもあるように個人的な記録として始めたブログだが、アップされている写真の数々は実に美麗で見ていて飽きることがない。またカフェ情報など見慣れないものも多く、街ガイドとしても秀逸なのだ。 では、そんな魅力的なブログのなかから、youpvさんお気に入りの写真を紹介してもらおう。まずは、2006年9月23日のエントリー「夕刻の宝泉院」。 このブログでは1番登場回数が多い大原・宝泉院の額縁庭園こと『盤桓園』。いつ行ってもその素晴らしさに感動する庭園。その額縁庭園が1番輝くのが夕刻の時間。 宝泉院とは、有名な大原の三千院の近くにある天台宗の寺院だが、youpvさんにとってはとりわけ思い入れのある場所だという。 「この風景は、プライベートで悩み、ブログも一時休止していた時に偶然出会ったものです。ここの額縁庭園は四季それぞれで素晴らしく、それまでにも60回ほど訪れていたのですが、この日の夕日によって黄金に輝く姿はもっとも感動的で、とても心が癒されたことを覚えています」 アクセスして実際に写真を見てもらいたいのだが、繊細でありながらも華麗で力強い情景だ。次なるオススメは2005年7月10日のエントリー「詩仙堂」。 一乗寺にある詩仙堂です。石川丈山が作庭した庭園は白砂と写真でもわかる砂の流れが印象的です。いつ見ても美しい庭園ですね。 こちらもyoupvさんにとって思い入れの深い場所だという。 「それまでも色々な観光名所に行っていたのですが、この詩仙堂の美しさに魅了されてから日本庭園の虜になりました。私が京都の庭園を回るようになったのは、このときからですね」 つまり京都を巡りあちこちでシャッターを押すきっかけとなった場所なのだ。そうやって撮った場所をこのようにブログで紹介し始めてもう3年以上が経っているわけだが、これからの目標を訊くと「今までの目線で続けていくことですかね」という答えが返ってきた。 「拙い写真ですが、ブログを見た方に少しでも京都の良さを感じていただきたいですね。やはりコメントは嬉しいです。『このブログを見て○○に行ってきました。とてもよかったです』といった言葉が何よりも更新の励みになりますね」 このように自然体で京都の魅力を伝えているyoupvさんに、オススメのスポットを教えていただいた。 「今ではすっかり有名になりましたが『宝泉院』ですね。額縁庭園は四季を問わず美しいと純粋に感じます。他にも嵐山の『天龍寺』、洛北は幡枝にある『円通寺』も大好きなスポットです。嵯峨野の『祇王寺』や『厭離庵』も散紅葉の頃は感動的な風景が広がりオススメですね」 最後に効率よく観光するコツも訊いてみた。 「やはり時間を有意義に活用することでしょうか。桜の季節や紅葉の季節はどの場所に行っても非常に混雑しますので、場所的な穴場は殆どないと思います。ですが時間的な穴場を狙えば絶景をゆっくり見ることが出来ます。寺院・神社であれば、開門直後・閉門直前の時間帯が狙い目ですよ。折角の素晴らしい風景ですから、こういった時間帯を狙ってゆっくりと見ていただきたいなと思います」 熱心なファンが多い京都ゆえ、ガイドブックの情報ではもう飽き足らなくなっている人も少なくないだろう。そんなとき穴場的な情報を自分と同じ目線で伝えてくれるのが、ブログだ。今回ご紹介した『京都写真(Kyoto Photo)』をはじめ優秀なブログはいくつかある。旅立つ前にいろいろ覗いてみてはいかがだろう。 (岡部敬史)
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