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2008/09/11
京都駅から市営地下鉄烏丸線へと乗り、3つ先の丸太町駅で下車すると京都御苑の南側へと出る。京都御苑は、明治初期に東京へ遷都されるまでの約500年間、歴代の天皇が住まいとした御所と、宮家や公家たちの屋敷が集まっていた場所である。周囲4キロメールもある広い敷地内には、今でも京都御所、仙洞御所、京都迎賓館などが点在している。位置は京都市内のほぼ中央。道幅が広い4つの通り、今出川通り、丸太町通り、寺町通り、烏丸通りが京都御苑を囲むように通っている。 日本の中心だったこの地。戦国時代に今川義満や織田信長、徳川家康らが自らの権力を誇示するために目指した場所であり、幕末時代における動乱の中心地となったことは有名だろう。遷都後、公家町が荒廃しかけたこともあるそうだが、今では国民公園へと生まれ変わり、京都市民の憩いの場所となっている。 京都旅行へと出かけると、ぶらりと御苑内を散策する。街中とは思えないほど緑が多く、日本の歴史を感じさせる建物も数多く残っている。人もそれほど多くない早朝にぶらつくと、何百年の歴史と向かい合えるような気がするのだ。 筆者に限らず、京都御苑を散策する人は多い。中でも前々から気になっていたのが、御苑内でバードウォッチングをする人たち。こんな街中でどんな鳥と出会えるのか、気になっていたのだ。そんな疑問が、京都観光に関するブログ「京都御所 京都御苑散策記」と出会って解消した。ブログによると「コノハズク」までがやってくるというのだ。これにはさすがに驚いた。 この京都御苑散策記は、御苑の中で見かけた鳥や昆虫、花などの植物を写真付きで紹介するブログ。大変興味深いのは、撮影ポイントを上空から航空写真を使って教えてくれること。おおよその撮影がわかるので散策にヒントにもなるだろう。ちなみに、コノハズクを撮影したポイントは、御苑内の中央からやや南西に行った場所。京都御所から少し南側だという。季節折々の風景。そこに息づく同植物たちの様子を知り、ますます散策する楽しみが増えた。 (原 如宏)
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