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2008/08/28
日曜日の午後8時、同居している両親がいそいそとテレビの前に陣取る。大河ドラマ「篤姫」を見るためだ。今年1月に放送が始まった今年の大河ドラマ(47作目)は、1984年(昭和59年)に講談社より刊行された「天璋院篤姫」(宮尾登美子著)を原作としている。主演は宮崎あおい。大河ドラマ史上、最年少の主演者として注目を集めた。全50話の放送は32回を終え、中盤から終盤へと差し掛かっている。 そんな篤姫を毎週見ていると、自然と「大奥」に興味を抱いてしまうものだ。大奥は、将軍の正室と側室、その生母や子女と奥女中たちの居所であり、陰なる権力闘争の場。ドラマに登場する大奥は、居所の構造、独自の社会制度、しきたりなどがきめ細かく決められている。今の人からすると、摩訶不思議案な空間だけに、実に興味をそそられる。 ブログをいろいろ見ていると、大河ドラマ前にスタートした「徳川将軍家と大奥のブログ」に出会った。このブログは、徳川家康を筆頭に江戸幕府の頂点に君臨した15人の将軍家と、大奥にまつわる話を語るもの。 「篤姫」に関する話題も力を入れているという。直近の記事では、ドラマ上で篤姫との対立者として登場した大老・井伊直弼の人物像に迫っている。後生に伝わる井伊直弼といえば、豪腕をふるって政治を断行した悪役というものだが、その内面はどうだったのか。生い立ちや性格、仕事ぶりから井伊直弼像を再考している。 大奥に関する話題もなかなか面白い。そもそもドラマに出てくる大奥は、3代将軍徳川家光の時代に権力をふるった春日局が確立したものである。春日局は「大奥法度」を定め、大奥という組織を確立した。篤姫時代にも、この大奥法度が大きく影響している。 篤姫は徳川家定と婚姻後、大奥へと上がり、御台所と呼ばれるようになる。将軍の正室という意味である。御台所としてどのような日常生活を送っていたのか。1日の主な予定やライバルとなる側室の話など、ドラマを楽しむための知識を紹介している。大奥という社会を生き抜いた女性たちの姿を想像しながら、大河ドラマの後半戦も楽しんでみたい。 (原 如宏)
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