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2007/03/15
「目標は、日本のどこかに行こうと思ったら思い出してくれるようなブログになることですね。一人でも多くの人に日本の隅々まで行って欲しい。そのきっかけになうようなブログになれればと思っています」 『日本食べある記@Blog』を運営する“ぶれいぶ”さんは、これからの目標をこのように語ってくれた。「多くの人に見てもらいたい」。こう願う氏のブログには、たしかに魅力的な記事がたくさんある。 なかでも「ローメン」や「ソースカツ丼」「帯広豚丼」など、ご当地グルメの代表格といわれるメニューを出すお店の記事が実に充実している。「ぜひいつか行ってみたいなぁ」といった気分でそれらのレポートを眺めていると、初めて見るメニューもいくつかあった。例えば、石川県金沢にある「ハントンライス」。何だ、これは? 金沢には「ハントンライス」というご当地洋食があります。ケチャップライスの上に薄焼き玉子を乗せ、魚や小エビのフライを乗せてタルタルソースをかけさらにケチャップをかけるといったスタイルがスタンダード。オムライスの変化形のような風情です。
ハントンと聞くと豚ではないかと思われがちですが、名前の語源はハンガリーに似た料理があり、またフランス語でマグロを意味する「トン」を組み合わせて「ハントン」と名づけたという説が有力らしいです。ちょっと無理がある気もしなくもないですが・・・。
長崎には、トルコライスという大人のお子様ランチといった風情の洋食があるが、それの金沢バージョンといったところだろうか……。ま、こういった感じで、ぜひその土地に行ったら訪れてみたいというレストラン情報が実に豊富なのである。 「仕事の傍ら、ラーメンの食べ歩きをきっかけに、日本全国、地域独特のいろいろな食べ物に興味を持ちました。でもって、デジカメで撮りためた郷土料理やB級グルメ、ご当地グルメの画像は6年半で4万枚以上にもなります」 このように撮影した食のシーンが4万枚以上というから驚きだ。そんななかから「印象深いものはありますか?」と尋ねると「名古屋の味噌カツ丼の元祖1【味処叶】」なる記事を紹介してくれた。 「以前行ったときに写真撮影を断られてしまったので、改めてお願いしようと思ったら、以前はなかった撮影禁止の張り紙。以前来て写真を取れなかった話、現在食べ物のブログを書いている話をし、ご主人に聞いてもらって何とか撮影許可をいただきました」 その思い出深い要因は、こんな一文から窺い知ることができる。 「有名な雑誌でもサイトでもないのに、熱意で紹介したいお店を載せられたのがいい思い出になっていますね」 このような人との交流こそ、グルメブログの醍醐味だろう。 「ブログを通じて、すでに多くの魅力的な人とも出会えましたが、今後またどのような人に出会えるか楽しみです」 やはり美味しい食べ物には、人が集う。そこに集まった人との交流こそ、作者にとって最大のご馳走なのだろう。 (岡部敬史)
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