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2007/02/08
今回ご紹介する『動物チラリズム』は,動物のカメラ目線写真を集めた一風変った写真ブログだ。 「あるとき動物園でキリンやゾウのいろんな写真を撮っていたんです。そのときたまたまアミメキリンがカメラのほうを向いている『カメラ目線写真』の面白いのが撮れたんですよ。それでそんな写真ばかり集めてみることにしたんです」 このようにブログを始めたきっかけを話すのは,作者であるやきそばかおるさん。 「そして,改めて動物のカメラ目線写真を眺めてみたとき,カメラ目線でない写真と並べると面白いのではと思ったんですよ。それがこのブログの始まりですね」 この『動物チラリズム』を一度見ていただけるとわかるのだが,いろんな動物の通常シーンの下にカメラ目線の写真がアップされているのだ。 「うわ~,眠いな~。マクラとかないんかな~。さっきからアタマ上げっぱなしなんやけど」と言ってそうな 長野県飯田市動物園のフンボルトペンギンのカメラ目線。 3・2・1・キュー!チラッ (07年1月30日「フンボルトペンギン(長野県飯田市動物園)」より) また,そこにはこういったネームが配されており,写真を並べただけなのに実にイキイキとした動物の表情を描き出している。まさに「カメラ目線」という秀逸なアイデアが生み出した良質ブログといえるだろう。 「こんなブログを作ろうと思ったのには,キレイな写真だけじゃあちょっと物足りないなぁという想いもあったんですよ」 やきそばさんがこう語るように,高性能のデジタルカメラが普及した現在は,誰もがクオリティの高い写真ブログを作ることができるようになった。しかし,キレイなだけじゃあ面白味に欠けることも事実だ。やきそばさんは,そんな状況に「ちょっとしたアイデアでもっと面白くなるよ!」と教えてくれているような気がする。 動物の写真ブログをちょっとしたアイデアで極上のエンターテイメントに仕立てたこの『動物チラリズム』だが,動物本来の魅力も知って欲しいとやきそばさんは語る。 「例えば,同じペンギンであっても,『ケープペンギン』と『フンボルトペンギン』では全然表情が違うんです。そんな観点を持って動物たちを見ていくともっと多くの人に動物園を楽しんでもらえると思うんですよ」 また,動物だけでなく動物園に対する愛情も人一倍だ。 「日本動物園協会に入っている動物園が全部で90近くあるんですが,そのすべてに行ってみることが目標です。今,旭山動物園が人気ですが,他にも魅力的な動物園はたくさんある。そんな情報も伝えていけたらなぁと思っています」 これまでに50ヶ所の動物園に足を運んだやきそばさんの頭の中には「景色の良さなら『長野市茶臼山動物園』。デートに使うなら『鹿児島市平川動物園』」といったデータベースが着々と出来上がっているという。いつかそんなデータベースが完成して,多くの人が改めて動物園の魅力を知る機会が増えればなぁと感じた。 最後に,いちばん好きな動物は何ですか?と尋ねると「ハシビロコウ」という動物を紹介してくれた。 その写真がこれだ。 うーん。なんとも目力がスゴイなぁ(笑)。 (岡部敬史)
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