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2006/08/10
このブログの魅力を説明するのに,あまり言葉は要らないと思う。 まずは,空からの雄大な景色と,普段見ることのないセスナ機のコックピットからの視点の写真を楽しんでもらいたい。我々が旅客機から見るのと では,まったく違った風景にきっと見入ってしまうはずだ。 こんな見事な情景をアップしているのは,このブログの作者であるTOMIさん。 「飛行機の操縦をするという夢が叶ったのをきっかけに,自分自身のために日記を書いておこうという気持ちでスタートさせました」こうブログを 始めた動機を語るように,彼にとって空を飛ぶということは,まさに夢だったようだ。 検査終了の日から約1ケ月後・・・その日は木枯らしが吹き荒れるとても寒い日だった。国土交通省からようやく届いた封書をおそるおそる開けてみるとそこには・・・小さな字で合格と書いてあった。永遠の飛行機少年が目指したパイロットへの道は,たった今まで完全に目の前の視界を奪っていた深い霧が,すーっと消えていくようにして,私の目の前にその姿を現したの だった・・ これは,このブログがスタートして間もないころの記述だ。この日の『航空身体検査の壁』というエントリーをすべて読むと,いかにTOMIさんがパ イロットに憧れていたのかが,よくわかる。そして,その夢はついに叶った。 実は私がセスナに初めて乗ったのは遊覧飛行ではなく,学校で人文字を作って上空から撮影をする航空写真撮影の時だった。けなげに人文 字を作って待っている子供達を上空から見た時,飛行機のコックピットに同乗できた嬉しさとが一緒になり,感激で目が潤んだ。こぼれそうになる涙をぬぐいながら,『俺は・・俺は,ほんとに飛行機が好きだったんだ・・』とその時あらためて自分自身,気づくことになった。セスナという飛行機の操縦席に乗って飛んだ事によって,あらためて自分の存在なり,自分が心の底から望んでいたものにあらためて気づいたのだった。そしていつかこの飛 行機の機長席に乗って操縦するんだ! そう誓った。その夢はなんと,それから20年近くも経ってから叶う事になった。人生とはわからないものである。 その夢が叶った日のことを,TOMIさんはこう綴っている。夢を追いかけるということは,本当に心を充足させてくれる。そして,その夢を叶えた喜 びは,何にも勝る感動を与えてくれる。 一連の記事を読むとそんなことを感じた。 この『セスナ172操縦訓練日記』は,雄大な空の風景が楽しめるだけではない。夢と いう,ややもすると見失ってしまいがちなものを,はっきりと認識させてくれるのだ。そんなところも,このブログの素晴らしさだと思う。 (岡部敬史)
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凄いですね。セスナの操縦が出来るような身体と経済力がうらやましいです。私なんぞは、パラグライダーを習っていて2年?3年ほどでランディングに失敗して、右足を骨折して自力で飛ぶ空をあきらめています。
夢がかなって羨ましいですねぇ。
投稿情報: 福江 憲一 | 2006/08/23 18:40:25
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