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2006/04/20 「翼よ,あれがパリの灯だ!」。今回ブログを紹介するにあたって,言葉を世の中に残した飛行家,チャールズ・リンドバーグのことを思い出した。調べてみるとそれは昭和6年のこと,西暦にすると1927年である。リンドバーグはニューヨーク,パリ間の大西洋無着陸単独陸横断飛行に成功した。その栄誉は語り継がれ1957年にはハリウッドで映画化され,広く知られることになった。 リンドバーグがパリに降り立ってから約80年,齢50歳を迎えてからパリの地に赴いた1人の日本人がいる。それがブログサイト「50歳のフランス滞在記」を運営しているtakeさんだ。 フランスに来たのは昨年9月のこと。25年間勤め上げた会社を早期退職し,長年の夢でもあった仏留学を実現させた。その後,パリでの生活が一段落した昨年12月にブログを開設。以来,ほぼ毎日パリでの生活風景をブログにつづっている。 さて,パリと聞いて何を連想されるだろうか。フランスに行ったことがない筆者は,「ファッションの都」とか,世界中の一流ブランドがセンスと技術でしのぎを競う「パリ・コレ」という言葉を連想する。もしくは今年開かれるワールドカップサッカーで活躍が予想されるフランス代表チームを注目している人もいるだろう。 こうしたパリやフランスは魅力の一部に過ぎないようだ。「なにも一口にパリと言っても広うございます!」と口上を述べたいわけでないのだが,takeさんがつづるパリの生活は,現地で生活している人ならではの視点と情報がそう思わせてくれる。 目にとまったコラムだけでも,フランスの国内で混乱の続く社会問題,一部住民による日本人(黄色人種)差別の問題,プロサッカーリーグで活躍するルマンの松井大輔選手を褒め称える地元新聞の情報,数多く開かれている音楽祭といった話題までを豊富に扱っている。これからパリへ留学を考えている人がいたら,かなり参考になることだろう。 takeさんがパリに来てから半年経った3月下旬,ようやくフランスでの滞在許可証が発行された。パリでの留学生活はまだまだこれからが本番である。 (原 如宏)
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「ファッションの都」という50年前の感覚を持った人が今でもいるとは驚きです。それとも、またそんな風になってきたのかな。
投稿情報: 重松裕 | 2006/04/26 8:59:18
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