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2006/03/16
「ブログのことは,1年ほど前に新聞を読んで初めて知りました。それで弊社のHPで,建築に関することを定期的に掲載できたら面白いだろうなと思って始めてみたのです」 ブログを始めた理由をこう語るのは,『夢職人 気持ちのいい家造りたい』というブログを運営する熊澤さん。熊澤さんは,「夢職人」という住宅工務店を経営する社長であり,このブログもいわば会社のPRのために始めたわけだが,面白さの本質は別のところにあったという。 「もともと文書は得意ではなかったのですが,パソコンで文章を書くうちにだんだんと楽しくなりました。また,ブログを読んでくださる読者からの反応が大きく,1ヶ月ほど休んでいたところ何かあったのだろうかと心配の書き込みをたくさんいただきました。顔が見えない人に有益な何かを発信するということはとても楽しいです」 PRのためにブログを始めたところ,文章を書くこと,読者からのリアクションが楽しくて夢中になったというのは,よくある話。熊澤さんもその例に漏れず,ブログの虜になったようだ。 では,そんな熊澤さんが楽しんで書いているブログの内容をご紹介しよう。このブログには,「お引渡し」「家づくりの道しるべ」「工事」「取引先・職人さん」「これでいいのか日本の家」「地震に備えて」など,家造りに関する話題がこういったカテゴリーごとに分類されているのだが,なかでも熊澤さんが気に入っているのが,「気持ちのいい家造りたい」と「感動,感心,共感」だとか。 先日,ある住宅調査会社のアンケートの興味深い調査報告が雑誌に載っていた。「家を建てる時,建築業者を信頼していますか?」という問いかけをしたところ,お施主さんは建築業者さんに対して信頼していない,あるいは怖いと思っている人が6割もいるのにも驚かされるが,建築業者の方も同じくらいの割合でお施主さんを怖いと思っていることにさらに驚かされた。このことは双方が恐る恐る家を造るという共同作業をしていることになる。だまされはしないかと‥。 そんなに怖いのなら,依頼しなければいいと思うし,請け負わなければ良いと思うのだが,安い,早い,有名メーカーである,自然素材を使用している,営業マンが親切,営業成績を上げたい,仕事が欲しい,などということで依頼あるいは請け負いを決定し,施工現場を自分の目で見て確かめて,ここなら信頼できるから依頼しようと決めていないのである。だから,信頼できる第三者機関を入れて工事がうまくいっているか確かめることが流行り始めているのである。 これは「気持ちのいい家造りたい」のなかの「家造り燃え尽き症候群」と題された記事の一部だ。消費者と同じ目線でこういった住宅問題について綴っているのは,なんとも貴重な記録だと思う。 「住宅建築は意外と難しいものです。ブログはなるべく毎日書いて,家造りに迷うたくさんの人の道しるべになればと思っています。」 これから目標をこう語る熊澤さんのブログが魅力的なのは,その豊富な知識だけでなく書き手である本人がブログを楽しんでいるからに他ならないだろう。 (岡部 敬史)
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ブログの内容は、いろいろあるが文章で自分の意見や感想を書くことは、私の生活の中でも少ない。そういう意味ではブログを書くことが面白くなっている作成者の気持ちはよくわかる。記録してゆくことで、文章の悪いとことがわかるようになってくるし、反応があり意見があれば、励みにもなる。会社では上司の添削があり、なかなか自分が感じていることなのかどうかわからなくなるような文章を作成してしまうことが多いので、この筆者の気持ちがよくわかる。
投稿情報: 福江 憲一 | 2006/08/09 10:29:17
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