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2006/03/02
ブログに興味のある人なら一度は体験していただきたいのが、ポッドキャスティングだ。 ただ、名前はかなり浸透してきているのだが、まだ具体的にどういうものなのか理解していない人も多いと思うので、その概要をご説明しよう。 このポッドキャスティング。端的に説明すれば、音声ブログを自動収集して聴く仕組みということになろうか。 まず、発信者はマイクを使って発信したい音情報を作る。これは、自分の日常を話してもいいし、オリジナルの楽曲でもいいし、落語でもいい。とにかく、みんなに聴いて欲しいものを録音して音声ファイルを作るわけだ。そしてこの音声ファイルを、対応しているブログサービスを使ってネット上にアップする。ここまでが音声ブログを作る人の作業となる。 聞く人は、このブログにアクセスしてそのまま聴いてもいいし、この音声ファイルを自分のパソコンにダウンロードしてiPodなどの携帯プレーヤーにコピーして聴いてもいい(また、あらかじめ聞きたい番組を登録しておけば、自動的に更新された番組をダウンロードしてくれるシステムになっている)。 ポッドキャスティングとは、このブログにアップされた音声データを収集して聴く行為を指している。つまり、パソコンに向かわずとも、携帯プレーヤーでブログを"聴く"ことができるわけだ。 さて、概要がわかったところで、実際にアクセスしてどういうものか体感していただきたいのだが、その際オススメしたいコンテンツが、今回ご紹介する「Blog表現よみ作品集」である。 「『朗読』は作品のひとつの表現方法だという考えから『表現よみ』という理論を学んできました。そこで自らの読みをたくさんの方に聴いてもらいたいと思い、このポッドキャスティングのシステムを使ってブログを始めました」 このようにこのブログを始めたきっかけを話す作者の渡辺知明氏は、「コトバ表現研究所」を主宰するコトバのエキスパート。実際にいくつかの作品を聞いてもらえればわかるのだが、とても心地よく文学作品を鑑賞することができる。往年の名作が、こういった形で手軽に楽しめるのは、なんとも嬉しい限りだ。 「文字で読んでも素晴らしいのはもちろんですが、声にするとますます魅力の出る作品をこれからもどんどん発掘して発表していきたいと思います。また、そろそろ古典になりかけつつある日本の近代文学の声による表現にもチャレンジしていきたいですね」 これからの目標をこう語る渡辺さんの活動はなんとも興味深く、ぜひとも応援したいものだ。ちなみに渡辺氏のコトバ研究所の活動は、氏のホームページhttp://www.ne.jp/asahi/kotoba/tomo/ に詳しいので、その詳細はこちらを参照していただきたい。 (岡部 敬史)
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» どうして朗読は聴いていて眠くなるのか? from Blog ことば・言葉・コトバ トラックバック送信日 2006/03/02 16:20:35 |
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ポッドキャスティングを使った世界で一番、貧弱な
インターネット放送局を自宅内のDEN(書斎/巣窟)に
開設しています。下記URLに、超安価で簡便な編集スタジオ
も公開していますので、ご参照ください。
http://golog.nifty.com/archives/000757.html
(text end)
投稿情報: 面城生(おもしろ) | 2006/03/02 9:19:35
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