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2005/11/08
テレビや雑誌で数多く取り上げられるようになった海外でのロングステイ。とくにリタイア後のシニアが第2の人生にと,ロングステイを選択するケースが増えている。 ロングステイといってもただ滞在するだけでなく,何十年と社会の第一線を担ってきた知識や経験を元に,ロングステイ先で職につき生活する人も少なくない。しかし,そこは文化の異なる海外生活。日本国内とはまったく異なる社会がある。ロングステイによって社会との関わり方がどのように変わっていくのか……。そんな気になるロングステイの現状を研究しているのが,今回紹介するブログ「シニアの新しい生き方としてのロングステイ」 ブログの管理人,池邉善文さんはシニア世代前の49歳。九州大学の大学院で「高齢社会の生き方」を研究する学生でもある。一番力を入れている研究は,「会社人間」が「地域人間」になるきっかけとしてのロングステイ。池邉さんの修士論文のテーマだ。 ロングステイを通じて,どのような価値観が生まれ,その後の人生に影響するのか。研究対象としているのは,タイ・バンコクで実際にロングステイをしているシニア層の日本人。ブログに掲載される記事は,彼らロングステイヤーの談話,池邉さんの現地レポートなどが主である。 読者の中には,数年後にロングステイをしようと今から計画している人もいるだろう。そんな方々に池邉さんは語る。 「ロングステイの目的をもつことが重要なのです。単に海外の生活費が安いというだけでは長続きしません。これまで会社中心の人生を送ってきた男性が定年を機に,これまでとは環境がまったく違う海外で,人生を振り返り,自分を見つめ直す。そうすることで,これからの人生の再構築をするきっかけやヒントが得られるのではないかと考えています」 「ロングステイで新しい生き方を見つけ,日本に帰国して地域社会に戻り,「地域人間」として生きていく。これまでの“タテ”の人間関係とは違う,個人と個人がつながった“ヨコ”の人間関係やネットワークができたら素晴らしいことだと思います」 人生の再出発に大きな意味を持つロングステイ。池邉さんのブログは,ロングステイのことを知るだけではなく,これからの人生設計を考えるきっかけになるだろう。 (原 如宏)
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このブログからはいつもロングステイの新鮮なアイディアを得ています。
我々夫婦はアクティブなシニア生活を送るために、今から準備を始めています。その一つはロングステイのベースとなるタイスタイルの家をバンコク近郊に建てることです。この過程をブログ”ロングステイへの道”で紹介しています。脱線することもありますが。ご一読ください。URL : http://bsbs.weblogs.jp/blog/
投稿情報: mkt | 2006/02/18 10:51:36
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