このページの本文へ
ここから本文です
最新のコメント
最新のトラックバック
最新のエントリー
大人のブログ探訪

『JTBルックツアー ブログ隊が行く!』

2009/06/11

『JTBルックツアー ブログ隊が行く!』

 ブログといえば、「一般の人が身近な情報を発信する」ことが強みのように思われているが、情報の質や多様性は、やはりプロのものに一日の長がある。ただ、プロのほうが「気軽に発信する」ということに抵抗があるのも事実だ。

 「プロであるのに無料で書く」ことに抵抗がある人もいれば、プロゆえに「始めたからには、質の高いものを定期的にアップしなければならない」というプレッシャーもある。「始めてみてダメならやめればいい」というのが、ブログの良さなのだが、プロゆえ簡単にやめては看板に傷が付くことにもなりかねない――。

 こういったジレンマゆえプロの発信というのは、思いのほか多くはないのが実情だ。しかし、今回ご紹介するブログ『JTBルックツアー ブログ隊が行く!』は、こんな情報が欲しかったと喝采を送りたくなるようなプロの発信である。

 「みなさんこんにちは!JTBルックツアーのスタッフ~によるブログです。ニューヨークを中心にした世界中の旅に関する情報です。特に写真と食については納得のいくものにしたいです。それではメンバー紹介!」

 これはこのブログを綴っている「ルックツアー ブログ隊」のプロフィール原稿なのだが、ここからも読み取れるようにこのブログは複数(女性5名、男性4名)によって運営されている。「旅のプロが9人で共同運営するブログ」と聞けば、旅好きならずとも好奇心をかりたてられるのではないだろうか――。ではさっそく、このブログで見つけた面白い情報をご紹介していこう。

日本では数年前から盛り上がっている「キャラ弁」、
ついにニューヨークでコンテスト開催ですっ!ヾ(=^▽^=)ノ
主催は、ニューヨークで発刊されている日系情報紙の代表のひとつ、NYジャピオンさん。キャラ弁のモチーフは「アメリカ、またはニューヨークに関係したもの」であることで、審査員は子供たちというのがカワイイ~。

2009年5月29日のエントリー「初心者歓迎! NYで「キャラ弁」コンテスト開催!」より

 こちらは、ニューヨークの地元紙が呼びかけた「キャラ弁コンテスト」の紹介記事。キャラ弁とは、マンガのキャラクターなどを弁当の食材で再現するもので、日本では育児中のママさんブログが火付け役となって流行ったものだ。こういった日本発のカルチャーに現地のメディアが注目しているというニュースは、いかにも「生の情報」ではないだろうか。

 このブログはこういった「ニューヨークの情報を中心に扱っている」と謳われているが、実際のところ取り上げられるスポットはとても広範囲に渡っている。

ギャロップはニューメキシコ州アルバカーキーから西に3時間、アリゾナ州フラッグスタッフから東に4時間の所にあります。“ルート66”沿いの宿場町のような、人口2万人足らずの小さな街ですが、ルート66の歌にも出てくるので「アァあの!」と思われる方も多いでしょう。
《中略》
ギャロップは第二次大戦中に日系人の強制収用キャンプ建設に反対をした町ということで日系2世、3世も多く住んでいて良く見かけます。 そしてここには、往年のスター達が常宿にしていた有名なエル・ランチョ・ホテルがあります。

2009年4月7日のエントリー「往年のスター達の常宿 ギャロップの「エル・ランチョ・ホテル

 こちらはニューメキシコ州にあるスターたちの常宿になっているホテルを紹介するエントリー。俳優時代のレーガン大統領やハンフリー・ボガードなどが泊まったというこちらのホテルは、豪華というよりも時代を感じさせる渋い雰囲気が実にいい。ツアー旅行だと、どうしてもキャパのある大きなホテルに泊まることになるが、こういった時代を感じさせる宿こそ、旅の醍醐味を味わうことができるのではないだろうか。そのためには、こういった情報はとても有益だ。

 最後にご紹介するのは、この海外情報が多いブログのなかで唯一「日本」とカテゴリーされているこちらの記事だ。

ユタ州にあるブライスキャニオンといえば、さまざまな奇石群が繰り広げる神秘的な光景で人気の国立公園ですが、日本でもこの奇勝が見られるのをご存知でしょうか? 場所は、四国の徳島県。「阿波の土柱」として、昭和9年に天然記念物に指定されています。
観光用として公開されているのはほんの一部ですので、ブライスキャニオンのそれを想像して行かれるとちょっとずっこけるかもしれませんが(ごめんなさい)、奇石が立ち並ぶ「岩の壁」の向かいに3ヶ所の展望台があり、谷底から土柱のてっぺん視線まで、それぞれ違った角度から手軽に奇勝を楽しめるところが魅力です。
さらに、なんとこの「岩の壁」の上にも登れちゃうんです!Σ(・ω・ノ)ノ

2009年4月27日のエントリー「天然記念物の奇勝「阿波の土柱」」より

 アメリカの国立公園にある奇石群から連想して、日本にある「阿波の土柱」を紹介するセンスが素晴らしい。多くの人が、日本にこんな場所があったことに驚いたはずだ。「日本」を紹介するなら、ちょっと変わったところを紹介して驚かせたい――。そんな心意気が伝わってくるこのエントリーには、「さすがプロ!」と唸らされた。

 このようにプロならではのレアな情報を、キレイな写真とレイアウトで見せてくれるこちらのブログ。旅行情報系のブログでは、今、もっとも楽しめる秀作と大いに推薦しておきたい。

(岡部敬史)



この記事のトラックバックURL:
http://www.typepad.com/services/trackback/6a0120a66c427e970b0128756d93fc970c

Listed below are links to weblogs that reference


この記事へのコメントは終了しました。



セカンドステージ メール配信開始
サンプルを見る
サイトマップを見る
ブログ記事
セカンドステージ編集部ブログ
  • 実録セカンドステージ
  • セカンドステージ連載一覧

    日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

    ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

    本文へ戻る