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大人のブログ探訪

『石破茂(いしばしげる)オフィシャルブログ』

2009/03/12

『石破茂(いしばしげる)オフィシャルブログ』

 昨今、政治家のブログが大きな注目を集めているのをご存知だろうか。

 「私は最近の総理の発言について、怒るというよりもね、笑っちゃうくらい、もう、ただただあきれているところなんです」

 これは、2月12日に、「郵政民営化を堅持し推進する集い」にて小泉純一郎・元総理が、麻生太郎総理の発言に関して述べた言葉だ。ここで小泉さんが触れている「最近の総理の発言」とは、「実は反対だった」などと郵政民営化に反対の立場であることを示唆したものである。

 そして小泉さんは、麻生さんの定まらない姿勢に対して、世の中ではどう思っているのか知るべし――と、2つの文書をファックスしたという。それは、以下の2つのブログの記事であった。

 ひとつは、世耕弘成議員の『世耕日記』。

 この中で「2月8日(日)【雑感】」と題してアップされた記事では、麻生さんの発言について「それを言っちゃーお仕舞ぇよ!!」と断じ、こう締めくくっている。

「実は反対でした」などとは口が裂けても言えない。「委員会の理事は議事進行が役割で法案の中身には関与していませんでした」とも絶対に言えない。それこそが政治家の「矜恃」というものだろう。

 もうひとつは、小野次郎議員の『ジローのおしゃべりサロン』。

 この中で小野議員は「総理、それはないでしょう!」と題した記事において、こう述べている。

党内の総裁選挙で一国の総理を交代・選任する以上、総理総裁に選ばれる資格として、総選挙での与党に対する国民の支持を継承する者であることが前提である。このことをご本人はご理解できているのだろうか?

一般の国会議員の場合なら、今日の発言も、「内心の表明=独り言」位の説明で通るかもしれない。しかし、民営化の検討段階から常に深く関与し、三度の総裁選出馬を経て一国の総理総裁にまで上り詰めた方の言動である。わずか4年前の国策の決定に関して、今になって、「実は反対だった」と言い始めたのだ。これから国民が、為政者の言動を信じることは一層難しくなるだろう。

  どちらも、麻生総理の定まらない姿勢についてズバリと言及したもの。こういったブログの記事を見た小泉さんは、麻生総理にファックスするという行動をとったのだ。

 こういった一連の行動から、議員といえども、その意見を広く伝えるためには、ブログでの発信がとても有効だったことがわかる。今回の小泉発言にしても、こういったブログでの発信があったからこそ「意見を同じにする者が多い」と悟り、実際に口に出したということは充分に考えられる。いわば、ブログが国政に一石を投じた一例といえるだろう。

 このように昨今、政治家によるブログでの発信が、力を持ち始めている。そんなブログを見ていくと、新聞やテレビでは見ることのできない「正しい意見表明」に出会うことも珍しくはない。

たった五ヶ月前に圧倒的多数で麻生総裁を選んだ責任を一体どう考えているのか、理解に苦しみます。内閣支持率が低いのを総理の所為だけにするのは卑怯です。支持率が低いのは内閣全体、閣僚全員の責任ですし、自民党全体の責任でもあります。《中略》自分達の選挙が危ないから総裁を代えようなどという動機が、見栄えがよくて人気のある総理総裁の下でラクして選挙を戦いたいという心理の裏返しであるとすれば、決して国民の支持は得られないと知るべきです。

 これは、現在農林水産大臣を務める石破茂氏の『石破茂(いしばしげる)オフィシャルブログ』において「閣僚、そして自民党国会議員の責任」と題された記事の一部だ。

「支持率が低いのは自民党全体の責任」
「自分達の選挙が危ないから総裁を代えようなどという動機」
 こういったフレーズを、自民党の議員がズバリと言うということは、実に潔いし、まったくの正論であろう。

 センセーショナリズムに害された巨大メディアでは、こういった地味な正論に出会うことが、なかなかできない。しかし、個人で発信するブログの中には、議員が考え、思うところが率直に綴られている。我々国民は、そういった発信にも耳を傾け、正しい判断を下していく必要があるのではなかろうか。

 気になる政治家、もしくは政策があれば、それに関連するブログがないか探してみよう。そういった少しの努力をするだけで、本当の姿を理解するための大きな一助になるはずだ。ブログが、政治家の間でも浸透しはじめている今、こういったアクションはとても有効だ。

(岡部敬史)



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