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2008/01/10
「食」をテーマにしたブログは数あれど、今回ご紹介する『世界たべあるき日記』ほど、多様な地域の「食」をレポートしたブログには、なかなかお目にかかれない。 初めに到着したトルコのエディルネ。 例えばこちらは、トルコのエディルネにおける食のワンシーン。実際に写真付きの記事を見てもらえればわかるが、異国情緒溢れる雰囲気と、食欲をそそる美味しそうなケバブは、見ているだけでも旅気分が味わえる。 このようにトルコにイタリア。タイにインドネシア。オーストリアにスウェーデンなど、様々な地域で「たべあるき」した記録をアップしているのが作者であるcookery-worldさんだ。 「小さいながら旅行会社を経営している関係で、頻繁に海外視察に出かけるのですが、その旅先で食べた料理の撮影をすることが長年の趣味になっていました。そんな私に友人が『ブログを書いてみたら?』と勧めてくれたのです。それでコメントを付けながら写真整理をするのも良いかなぁと始めてみたんですよ」 このように写真整理のためにと始めてみたブログなのだが、その記事の数々は実に興味深い。では、そのなかからいくつか見てみよう。 ボローニァの駅前にあるパン屋さん。ごはん大好きで、パンを食べたいなと思うことが少ないのですが、ここのパニーニやさんの品揃えは感動でした。とても多すぎて全部を一度に撮りきれません。ハムシリーズだけでこれだけあります。 パニーニというイタリア生まれのサンドウィッチが、ずらっと並んだ写真はなんとも可愛いらしいものだ。このように、格式ばったレストランばかりでなく、街の風景と一体化している「食」のシーンがとても魅力的なのだ。また、日本での食事や食材についても綴っておられ、最近では、こんな一品に感動したようだ。 昨日は新宿伊勢丹で開催中のイタリア展へ行ってきました。食料品コーナーはもう前に進めない程の凄い人出です。何か珍しいものを買って帰ろうと物色していたら、輸入食品会社の友人Sクンがハムを切っているのを発見! 一度食べてみたかったチンタセネーゼ種の豚さんのハムです。超高級ですが、少し買ってみることにしました。 このように自身の旅の記録を整理するために始めたブログは、様々な国における「食」のシーンを描いていくことになったわけだが、思わぬ出会いを演出してくれるようにもなったという。 「ブログを始めて驚いたのは、読者のなかにたまたま昔の知人を見つけたときでしたね。他にも、コメント欄を通して日常では絶対に知り合うことのないような方々と交流できたこともとても嬉しいですね」 世界中を旅する作者は、日常の生活において様々な出会いがあるであろう。その数は、一般の人に比べれば随分と多いことは想像に難くない。しかし、そんなcookery-worldさんであっても、ブログが引き起こす出会いには、驚きを隠せないようだ。 溜まった写真を整理する。今までの記録をブログにアップしてみる。 あくまで自分のための作業であっても、知らないうちに、人と人を引き合わせてくれるのがインターネットの強みだ。ブログ未体験のあなたも整理とか整頓といった軽いスタンスで始めてみてはいかがだろうか。きっと、cookery-worldさんのように未知なる誰かに出会えるはずだ。 (岡部敬史)
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